ふるさと納税の確定申告やり方を完全解説|初心者でも迷わない手順

- ふるさと納税の確定申告は「寄附金控除」として申告する。
- 控除されるのは寄附額から2,000円を引いた額(限度額まで)。
- 寄附先が6団体以上、または医療費控除などで申告する人は確定申告が必要。
- 申告期限は寄附した年の翌年2月16日〜3月15日。
- マイナポータル連携を使えば寄附金受領証明書のデータを自動入力できる。
ふるさと納税 確定申告 やり方の結論

ふるさと納税の確定申告は、寄附金受領証明書を手元に用意し、国税庁の作成コーナーで寄附金控除を入力して提出するだけで終わります。
私は税理士事務所で5年間、個人の確定申告補助をしていました。その経験から言うと、ふるさと納税の申告は確定申告の中でもかなり簡単な部類です。
控除額は、寄附額から2,000円を差し引いた額が、一定の限度額まで所得税と翌年度の個人住民税から控除されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要書類 | 寄附金受領証明書(自治体から届く) |
| 本人確認 | マイナンバーカード または 通知カード+身分証 |
| 口座情報 | 還付金を受け取る本人名義の口座 |
| 所要時間 | 初めてで30分〜1時間ほど |
| 難易度 | 低め(数字を入力するだけ) |
確定申告について
確定申告は、1年間の所得と税額を自分で計算して税務署へ申告する手続きで、ふるさと納税の場合は寄附した翌年2月16日から3月15日までに行います。

この期間は毎年ほぼ固定です。3月15日が土日にあたる年は翌平日にずれます。
確定申告をすると、所得税分は申告後おおむね1〜2か月程度で指定口座に還付され、住民税分は翌年度6月以降の住民税から差し引かれます。
正直に言うと、私が窓口で相談を受けて一番多かったのが「還付がいつ来るのか」という質問でした。所得税はわりと早く戻りますが、住民税は通知書を見ないと実感しにくいので覚えておいてください。
| ケース | 確定申告 |
|---|---|
| 寄附先が6団体以上 | 必要 |
| ワンストップ特例を申請していない | 必要 |
| 医療費控除など他の申告もする | 必要 |
| 寄附先5団体以内+ワンストップ申請済み | 原則不要 |
■寄附金控除について
ふるさと納税は税法上「寄附金控除」にあたり、寄附額から2,000円を差し引いた額が所得税と翌年度の住民税から控除されます。
つまり、実質2,000円の自己負担で各地の返礼品を受け取れる仕組みです。ここがふるさと納税の核心です。
ただし控除には上限があります。年収や家族構成、他の控除の有無で上限額は変わるので、寄附前にシミュレーションで確認しておくのが安全です。
私の家は共働きで子どもが二人います。住宅ローン控除も使っているので、上限が思ったより低く出たことがありました。源泉徴収票が出たら必ず再計算する。これは強くおすすめします。
確定申告とワンストップ特例で控除の仕組みが違う
確定申告では所得税と住民税の両方から控除されますが、ワンストップ特例では所得税からの控除は行われず、全額が翌年度の住民税から控除されます。
最終的な控除総額は基本的に同じです。どちらの方法を選んでも損得は変わりません。
■「ふるさと納税ワンストップ特例」の申請書を提出された方へ

ワンストップ特例を申請していても、医療費控除などで確定申告をする場合は、ワンストップの申請が無効になるので寄附分も改めて確定申告に含める必要があります。
これは見落としが本当に多いポイントです。
ワンストップ特例が使えるのは、寄附先自治体が5団体以内で、各自治体に申請書を提出している場合です。申請書は寄附の都度、または寄附した年の翌年1月10日必着までに寄附先自治体へ送ります。
マイナポータル連携を利用してふるさと納税(寄附金控除)の申告ができます
国税庁の「確定申告書等作成コーナー」では、マイナポータル連携を使うと寄附金受領証明書等のデータを自動で取り込み、入力の手間を大きく減らせます。

対応する寄附サイトや自治体であれば、証明書を1枚ずつ見ながら金額を打ち込む作業がほぼ不要になります。
準備にはマイナンバーカードと、読み取り対応のスマホ(またはICカードリーダー)が要ります。最初の連携設定だけは少し面倒ですが、二度目以降はかなり楽です。
マイナポータル連携の手順
- マイナンバーカードを用意し、対応スマホでマイナポータルにログインする。
- 作成コーナーでマイナポータル連携を選び、画面の案内に従って同意する。
- 寄附金受領証明書のデータが自動で取り込まれているか確認する。
- 金額や自治体名が証明書と一致していれば、その情報で正しく取り込めている。
うまくいかないときは、連携できる証明書のデータが発行元から提供されているかを確認してください。提供のない自治体分は手入力になります。
動画を見る
文字だけでイメージしづらい人は、申告の流れを解説した動画を見ながら手を動かすと理解が早まります。
私自身、初めて作成コーナーを触る人には「画面と一緒に進められる動画を横に置くといい」と伝えてきました。入力位置がそのまま目で追えるからです。
ふるさと納税とは?

ふるさと納税は、応援したい地方公共団体に寄附をすると、実質2,000円の負担で返礼品を受け取りつつ、寄附額から2,000円を引いた額が税金から控除される制度です。
寄附である以上、申告か特例申請をしないと税金は戻りません。ここを忘れる人がとても多い。
返礼品は寄附額のおおむね3割が目安とされており、地域の特産品が中心です。返礼品の魅力で選ぶのも良いですが、控除上限を超えた分は自己負担になる点は頭に入れておいてください。
寄附から控除までの流れ
- 寄附する自治体と返礼品を選んで申し込む。
- 返礼品と寄附金受領証明書を受け取る。
- 確定申告(またはワンストップ特例)で控除の手続きをする。
- 所得税の還付と住民税の控除という形で税金が軽くなる。
よくある質問
確定申告の準備段階で寄せられる疑問のうち、特に多いものをまとめます。

実務で何度も受けた質問ばかりなので、当てはまるものから読んでください。
よくある質問
シミュレーション
寄附する前に控除上限額をシミュレーションしておくと、自己負担が2,000円を超える「やりすぎ寄附」を防げます。
上限額に影響する主な要素は、年収・家族構成・社会保険料・住宅ローン控除や医療費控除の有無です。
我が家のように住宅ローン控除を使っていると上限が下がる場合があります。年末に源泉徴収票が確定したら、その数字で必ず計算し直してください。
| 要素 | 上限への影響 |
|---|---|
| 年収 | 高いほど上限は大きくなる |
| 家族構成(扶養) | 扶養が多いほど上限は小さくなりやすい |
| 社会保険料 | 金額が大きいほど上限は下がりやすい |
| 住宅ローン控除 | 併用で上限が下がる場合がある |
| 医療費控除 | 併用で上限が下がる場合がある |
申請手続き

確定申告の手続きは「必要書類を用意」「申告書を作成」「提出」の3ステップで完了します。
番号順に進めれば迷いません。
Step1 確定申告で必要なものを用意
- 寄附金受領証明書を全件そろえる。
- 源泉徴収票(給与所得者の場合)を手元に置く。
- マイナンバーカードまたは通知カード+身分証を準備する。
- 還付金を受け取る本人名義の口座番号を確認する。
ここまでで証明書と本人確認書類、口座がそろっていれば準備は完了です。
Step2 確定申告書の作成
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスする。
- 給与所得など収入の情報を入力する。
- 「寄附金控除」の欄に寄附先と金額を入力する(マイナポータル連携なら自動入力)。
- 控除額と還付額が画面に表示されたら、入力は正しくできている。
うまく控除額が反映されないときは、寄附金控除を所得控除の画面で選び直してください。入力箇所を間違えやすいのはここです。
Step3 確定申告書の提出
- e-Taxで送信する(マイナンバーカードがあれば自宅から完結)。
- または印刷して税務署へ郵送・持参する。
- 受付完了の表示、または控えが手元に残れば提出は完了。
郵送の場合は、寄附を証明する書類を添付または保管しておく必要があります。これで「確定申告でふるさと納税の控除手続きが完了した」状態です。
ふるさとチョイスのサービス
ふるさと納税のポータルサイトでは、寄附の申し込みから確定申告に必要な証明書の管理までを一括で行えるサービスがあります。

複数サイトで寄附すると証明書が散らばって管理が大変です。
私は寄附先を1〜2サイトに絞っています。証明書のダウンロードや寄附履歴の確認が一か所で済み、申告のときに探し回らずに済むからです。これは地味ですが効きます。
よくある質問
最後に、申告後や併用に関する細かい疑問をまとめます。
よくある質問
まず手元の寄附金受領証明書を1か所に集めるところから始めてください。証明書さえそろえば、あとは作成コーナーに数字を入れるだけです。私は毎年これで30分ほどで終わらせています。
